• 相続・事業承継

後継者が最初に困る“3つのこと”

2026/8/26

これまでのコラムでは、事業承継における考え方や準備の違いについてお伝えしてきました。今回は少し視点を変えて、「後継者側」に焦点を当ててみます。

実務の現場でよく見られるのが、後継者が引き継いだ直後に戸惑ってしまうケースです。

では、後継者はどのような点で最初につまずきやすいのでしょうか。

① 数字が分からない

最も多いのが、「会社の数字がよく分からない」という状況です。

  • 利益は出ているのか 

  • 資金繰りは余裕があるのか 

  • 借入の返済は問題ないのか

こうした点が把握できていないと、判断の軸が持てません。
経営は「感覚」だけでは続けられないため、数字の理解は不可欠です。

 ②  銀行との関係に不安がある

次に多いのが、銀行対応への不安です。

  • どのように説明すればよいのか 

  • どこまで話すべきなのか 

  • 相談のタイミングはいつか 

これまで先代が担っていた役割を、突然引き継ぐことになるため、心理的なハードルが高くなります。

 ③  判断に自信が持てない

最後は、経営判断そのものへの不安です。

  • この投資はしていいのか 

  • コストを見直すべきか 

  • このままのやり方でいいのか 

経験が十分でない状態では、一つ一つの判断に迷いが生じやすくなります。

共通する原因

これらに共通しているのは、「事前の準備が十分でないこと」です。

  • 数字を共有していない 

  • 徐々に関与していない 

  • 判断を任せる機会が少ない

この状態で引き継ぐと、どうしても負担が大きくなります。

早めの準備がもたらす違い

一方で、準備が進んでいる会社では、

  • 数字を理解している 

  • 銀行と会話できる 

  • 一定の判断経験がある

といった状態で引き継ぐことができます。
これにより、承継後のスタートが大きく変わります。

事業承継は「引き継がせ方」が重要

事業承継は、単に「渡す」だけではありません。
どのように関与させ、どのように理解を深めてもらうか。

このプロセスが、承継の成否に大きく影響します。
だからこそ、早い段階から少しずつ関与してもらうことが重要です。


事業承継の第一歩は、現状整理から

事業承継について、後継者の準備も含めて考えていくことが重要です。
どのように進めていけばよいか分からない場合でも、状況に応じて整理することができます。

どうぞお気軽にご相談ください。

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