• 相続・事業承継

事業承継の相談で、最初に必ず確認していること

2026/6/23

前回のコラムでは、事業承継を考え始めたときは、まず「数字の整理」から始めることが重要であるとお伝えしました。

では実際に、事業承継のご相談を受けた際、最初に何を確認しているのか。

今回は、実務の現場で必ず見ているポイントを整理してお伝えします。

① 現金と資金繰りの状況

まず最初に確認するのは、「今、どれくらい資金に余裕があるのか」です。

  • 手元資金はどの程度あるか 

  • 毎月の収支は安定しているか 

承継は一時的なイベントではなく、継続的な経営の話です。

足元の資金状況が不安定なままでは、どのような承継方法を選んでも無理が出やすくなります。

 ② 借入と返済余力

次に確認するのが、借入の状況と返済のバランスです。

  • 借入はどのくらいあるか 

  • 返済負担は重くないか 

  • 承継後も返済を続けられるか 

銀行は、承継後の体制でも「返済が続くか」を見ています。
ここが整理されていないと、承継の段階で制約が出ることがあります。

 ③ 利益の出方(質)

単に利益が出ているかだけでなく、

  • 安定しているのか 

  • 一時的なものではないか 

といった「利益の質」を見ます。

利益の構造が安定していない場合、承継後の見通しが立てにくくなります。

 ④ 固定費の構造

人件費や家賃などの固定費も重要なポイントです。

固定費が重いと、少しの売上変動で資金繰りに影響が出ます。
承継後に無理が出ないかという視点で、全体のバランスを確認します。

⑤ 銀行との関係

最後に確認するのが、銀行との関係性です。

  • どのような借入があるか 

  • これまでの対応状況はどうか 

  • 今後の説明はできているか 

承継時には、銀行との対話が重要になります。

ここが整理されているかどうかで、進めやすさが大きく変わります。

「結論」よりも「順番」が重要

事業承継のご相談では、いきなり「どうすればいいか」を決めるのではなく、まず現状を正しく把握することが大切です。

順番を間違えずに整理していくことで、無理のない承継につながります。
事業承継は特別なものではなく、日々の経営の延長線上にあるものです。

だからこそ、今の数字をどう見るかが、将来の選択肢を左右します。


事業承継の第一歩は、現状整理から

事業承継について、何から確認すればよいか分からない場合は、
まずは現状の数字を一緒に整理するところから始めてみませんか。

状況に応じて、無理のない進め方をご提案します。
どうぞお気軽にご相談ください。

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