相続・事業承継
事業承継の相談で、最初に必ず確認していること

前回のコラムでは、事業承継を考え始めたときは、まず「数字の整理」から始めることが重要であるとお伝えしました。
では実際に、事業承継のご相談を受けた際、最初に何を確認しているのか。
今回は、実務の現場で必ず見ているポイントを整理してお伝えします。
① 現金と資金繰りの状況
まず最初に確認するのは、「今、どれくらい資金に余裕があるのか」です。
手元資金はどの程度あるか
毎月の収支は安定しているか
承継は一時的なイベントではなく、継続的な経営の話です。
足元の資金状況が不安定なままでは、どのような承継方法を選んでも無理が出やすくなります。
② 借入と返済余力
次に確認するのが、借入の状況と返済のバランスです。
借入はどのくらいあるか
返済負担は重くないか
承継後も返済を続けられるか
銀行は、承継後の体制でも「返済が続くか」を見ています。
ここが整理されていないと、承継の段階で制約が出ることがあります。
③ 利益の出方(質)
単に利益が出ているかだけでなく、
安定しているのか
一時的なものではないか
といった「利益の質」を見ます。
利益の構造が安定していない場合、承継後の見通しが立てにくくなります。
④ 固定費の構造
人件費や家賃などの固定費も重要なポイントです。
固定費が重いと、少しの売上変動で資金繰りに影響が出ます。
承継後に無理が出ないかという視点で、全体のバランスを確認します。
⑤ 銀行との関係
最後に確認するのが、銀行との関係性です。
どのような借入があるか
これまでの対応状況はどうか
今後の説明はできているか
承継時には、銀行との対話が重要になります。
ここが整理されているかどうかで、進めやすさが大きく変わります。
「結論」よりも「順番」が重要
事業承継のご相談では、いきなり「どうすればいいか」を決めるのではなく、まず現状を正しく把握することが大切です。
順番を間違えずに整理していくことで、無理のない承継につながります。
事業承継は特別なものではなく、日々の経営の延長線上にあるものです。
だからこそ、今の数字をどう見るかが、将来の選択肢を左右します。
事業承継の第一歩は、現状整理から
事業承継について、何から確認すればよいか分からない場合は、
まずは現状の数字を一緒に整理するところから始めてみませんか。
状況に応じて、無理のない進め方をご提案します。
どうぞお気軽にご相談ください。
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