• 相続・事業承継

事業承継を考え始めた会社が、最初にやる“数字の整理”

2026/5/26

これまでのコラムでは、銀行がどこを見ているのか、返済できる会社の構造、そして事業承継の考え方について整理してきました。

ここで一つ、実務上とても重要な話をします。

事業承継を考え始めたとき、最初にやるべきことは「相続対策」ではありません。

最初にやるべきは、“数字の整理”です。

なぜ相続対策から始めてはいけないのか

事業承継というと、相続税や贈与税の対策から考えがちです。

しかし実際には、

  • 自社株の評価

  • 税負担の大きさ

  • 承継後の経営の安定性

  • 第三者なのか 

これらはすべて、「今の会社の数字」によって決まっています。

つまり、数字を整理せずに対策を考えても、前提があいまいなまま進むことになります。

 最初に整理すべき3つのポイント

では、何を整理するのか。
実務では、まず次の3点を確認します。

  1. 返済できる構造になっているか

  2.  利益とキャッシュのバランスはどうか

  3.  銀行からどう見られているか

この3つが整理できると、会社の“現在地”がはっきりします。

数字の整理で「選択肢」が見える

数字を整理すると、

  • このまま承継するとどうなるか

  • どこに無理があるのか

  • どこを整えればよいのか 

が見えてきます。

この段階で初めて、相続や贈与の方法を検討する意味が出てきます。

いきなり答えを出さないことが重要

承継の相談では、「どうすればいいですか?」と聞かれることが多いですが、いきなり結論を出すのではなく、まず現状を正しく把握することが重要です。

焦って対策を選ぶよりも、順番を間違えないことが結果につながります。

財務支援と事業承継はつながっている

ここで重要なのは、事業承継は特別なテーマではなく、日々の財務の延長線上にあるということです。

  • 決算書の内容

  • 利益の出方

  • 資金繰りの状態

これらを整理することが、そのまま承継準備になります。

「今」の整理が、将来の余裕をつくる

事業承継は、直前に一気に進めるものではありません。早い段階で数字を整理しておくことで、

  • 無理のない承継スケジュール

  • 選択肢の確保

  • 後継者への引き継ぎやすさ

が変わってきます。

まずは、今の数字を整理すること。
それが、事業承継をうまく進めるための第一歩になります。


事業承継の第一歩は、現状整理から

事業承継について、「何から考えればよいか分からない」と感じる場合は、まずは現状の数字を整理するところから始めてみませんか。

今の状態を把握することで、今後の方向性が見えてきます。

どうぞお気軽にご相談ください。

当事務所の事業承継サポートについて詳しく見る

お問い合わせ

無料相談受付中

どんな小さなことでも構いません。
あなたの「気になる」に、きちんとお応えします。

お問い合わせはこちら